蕎麦の雑学

知っておきたい「そば」にまつわる豆知識

日本を訪れるなら、ぜひ食べておきたいグルメの1つに「そば」があります。

昔から縁起の良い食べ物とされ、様々な行事で食べられてきました。

そこで今回は知っておくとより美味しく食べられるそばの豆知識をご紹介致します。

なぜ、店名に「庵」が多く使われるお店が多いのか?

 その理由は、江戸時代までさかのぼり、当時浅草にあったお寺・称往院に「道光庵」という庵(隠遁者また僧尼の住む家、小さな住居)があり、庵主が自ら打ったそばを檀家に振る舞ったことが大好評となり、その評判にあやかって、店名に「庵」をつけるお店が増えたといわれています。

日本式のそばとは?

 現在、日本で「そば」といえば麺状の「そば切り」のことを指します。遙か昔は実をお粥のように炊いていたのが、製粉の技術が伝わって以来、「そばがき(そば粉に水を加えて加熱し練ったもの)」や「そば団子(そばがきを固めて焼いたもの)」などに変化。

 江戸時代(1603〜1867年)中期には、そば粉を水で練り、伸ばして麺状に切った「そば切り」が食されるようになりました。
 食べ方は、ネギやわさびなどの薬味を入れたつけ汁に冷たいそばを浸しながら食べたり、温かいそばを出汁を効かせたつゆに入れて食べたり。天ぷら、山菜などの具材を添えて楽しむことも多いです。

蕎麦は栄養素が豊富

栄養満点!

 蕎麦には、人間の生命維持に欠かせない必須アミノ酸を、豊富に、バランスよく含んでいます。

 心臓病を予防すると言われているビタミンB群や、心臓病、動脈硬化、高血圧など生活習慣病を予防するポリフェノールの一種・ルチンも多く、食物繊維やビタミンEなども含まれています。


蕎麦湯にも・・・・

 「そば湯」とはそばを茹でた湯のことで、そばに含まれる栄養分が豊富。麺を食べ終わった後、濃いつけ汁をそば湯で割って飲むことができます。

 栄養に加え旨みも溶け込んでいるので、そばの魅力をあますことなく味わえます。

蕎麦には2種類の色

白い蕎麦と黒い蕎麦の違い

 お店によって異なる蕎麦の色違いは、使用しているそば粉の種類により異なります。

 実の中心部分を挽いた白いそばと、外皮の部分も一緒に挽いた黒いそばの2つに大きく分類されます。
 白いそば粉は、甘みがあるのが特徴。実の中心部分だけを挽いた最も白いそば粉を1番粉といい、この粉で打ったそばを「更科そば」と呼びます。 

 一方、殻付きの玄そばを挽いた黒いそば粉は、そばの強い香りが特徴。この粉で打ったものは「田舎そば」と呼ばれています。


蕎麦にまつわる日本の風習


日本にはさまざまな行事の一環として、そばを食べる古来の風習があります。

 そのほとんどが江戸時代(1603〜1867年)に生まれたものですが、現在も伝統として継承されています。

年越しそば

 年越しそばは、新年が良い1年となるよう願いを込めて大晦日にそばを食べる風習。

 「長く伸びた形状から、延命長寿を願って」、「そばが切れやすいことから、旧年の厄を断ち切るという意味を込めて」など、さまざまな由来があります。

節分そば

 2月3日の節分の日に食べるのが節分そば。

 節分は旧暦の大晦日にあたるため、元々はこの節分そばが年越しそばとして食べられていました。旧暦を使用していた明治時代(1868〜1911年)前期までの風習ですが、地域によっては今も習慣化しています。

引っ越しそば

元々は、「細く長いおつき合い」、「おそばに越してきました」という気持ちを込め、引っ越し先の隣近所にそばを配ることを指しました。

 現在は少し様変わりし、引っ越した日にそばを食べる風習となっています。

雛そば

 女の子の健やかな成長を祈る「雛祭り(3月3日)」に食べるのが雛そば。江戸時代には「家運や寿命が長くのびること」を祈ってそばを供え、雛飾りを片付ける際に食べていました。     現在は雛あられや菱餅を供えるのが一般的ですが、今でもそばを供える風習が残っている地域もあります。

二八蕎麦とは?

 二八そばとは、一般的にそば粉8割、つなぎの小麦粉2割で打ったそばの事とされています。

 その語源の由来には様々な説があり、江戸時代、九九の「二八=十六」で、そばが一杯十六文だった時代に「二八」と言われていたようです。

 幕末の物価高騰でそばが値上がりしてからは、つなぎの割合で「二八そば」と呼ぶようになったという説がありますが、「二八」はそばだけでなく、うどんにも使われており、単に混合率で「二八」と呼ばれているとは考えにくいです。

 他にも人名説(にはっつぁん)などがあると言われています。

せいろ、ざる蕎麦、もり蕎麦の違いは?

 せいろももりもざるも違いは、全くありません。 

 中には刻みのりが乗っているのをざるそばと、いないものを盛りと差別している場合があるようです。